少水も、常に流れば、則ち能く、石を穿つが如し

精進の秘訣は、ただひたすらに、うまず、たゆまず、励み努める事が肝要です。

これは、悟りを求める者への仏教の修行に関する心構えとも言うべきものだと思います。ちょいと1 ヶ月間座禅に通って悟りが得られると言う簡単なものではありませんし、偉いお坊さんの講話を1回 聞いて、そしてお念仏を唱えて安心(あんじんと読み、他力本願と言われる浄土宗、浄土真宗におけ る悟りのようなもの)が得られる程、た易いものではありませんよと言う事ですが、数年、数十年と 座禅をし、講話を聞いてもお念仏を唱えても、無理かも知れません。しかし、だからと言って諦めて は、それこそ、その時点で駄目がはっきりしてしまいます。進歩の度合いは、水滴が石に穴を開ける ような目に見えない進み方であっても、ただひたすら努力する事だと言う事です。 むしろ、悟りを得ると言う事が目的ではなくなり、精進する事自体、それだけで良い心境になるので はないでしょうか?



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