赤き花、赤しと見つつ、白き花、白しと見つつ、今日も、足らえり
あるがままを頷ければ、こんな安らかな世界はありません。
赤色を見れば白きをのぞみ、白色を見れば赤きを求む。
『無いものねだり』をして苦しんでいるのが凡夫の私です。
隣の庭は良く見える等と言われます。
サラリーマンを長くしていると、楽しそうに歌ってお金を稼いでいるように見える歌手をうらやんで
見たり、好きなスポーツをして多額の収入を得ているプロ野球選手、プロサッカー選手、プロゴルフ
ァー等のスポーツ選手になったら良かったと悔やんでみたりしてしまいます。逆にサラリーマンは、
不規則な労働時間や不安定な収入に嫌気が差した商売人から憧れられたりします。要するに、今の自
分に不満なのです。他人が良く見えるのです。
しかし、プロにはプロの練習の厳しさ、競争の厳しさがあります。そんな見えない部分を見落として、
単純に憧れるわけですが、いやそんな裏舞台を知っても、やっぱりいいと思えてしまうのが私達です。